ToriDoriみどりについて
世界の希少な多肉植物を集める専門店
/樹木医の造園屋さん
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輸入に際して大切にしていることがあります。
それは「原産地の植生を守ること」と「生産者の生活を守ること」。
物事には流行り廃りは常で、植物の価格は需要と供給のバランスによって決まり、流行りの植物は高く売れます。
多肉植物の産地はアフリカや中南米など、政治的にも不安定で貧しい地域が多くあります。
このような地域で、「目の前のフツーに生えている植物が高く売れる。」いいことのように聞こえるかもしれません。
しかし、値段が高騰する植物の多くは成長には長い年月を費やし、原生の個体数は限られています。数が少なくなってくるとどのようなことが起きるでしょう。
植物の絶滅や原生地の減少。
組織的な乱獲。
その組織と組織の衝突。
ワシントン条約は生物資源を保護するための地球全体の条約です。しかし、年々ワシントン条約に記載されている植物は増加しており、その理由の一つは人間による無計画な管理のもとの乱獲です。
希少植物の輸入によって原生地が荒らされたり、その地域に住む人々の命を脅かすことにつながる可能性があることを私たちは重々承知しています。
そのため、輸入にあたっては「計画的に生産されたものであること」、「対等な立場で取引をすること」を遵守します。
正規の手順で植物を輸入することは、日本の生態系を守る重要なことです。当店では、すべての植物が厳格な検疫と法的な手続きを経て輸入しています。
しかし、最も安価に手っ取り早く国内に植物を輸入するには、密輸はとても魅力的です。残念ながらそういう業者も国内外にいます。
ToriDoriみどりでは日本の生態系を脅かす可能性のある事業として取り組み、輸出側とも慎重に連携して「正式な手順で輸入された植物のみを扱う」ことを誓います。
お施主様との打ち合わせの中での「亡くなったお義母さんはお花を生けるのが得意で—」、「父はツバキの品種にこだわる人で—」、「お茶の先生をしていて—」。
いつもお庭はそれを見事に映し出しています。樹木医としてある程度の知識はあるべき立場ではあるものの、各お庭の歴史や生い立ちをお聞きするといつも勉強不足を感じます。
庭園を管理しているといろいろなことを思います。
「この木は何のために植えたのか」、「木を植えた(植えてもらった)人はどう管理してもらいたいのか」など。
植えた人、庭を使う人が望む形に仕上げるよう努力する日々です。